てぃーだブログ › 思考力プロジェクト

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Posted by TI-DA at

2017年05月03日

家庭教師 お問い合わせはこちらからお願いいたします

ただいま、通常の家庭教師、通信添削型指導をご案内しております。

お問い合わせは以下からよろしくお願いいたします。


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Posted by shigumakaitack at 18:21Comments(0)家庭教師小学生中学生受験

2017年03月31日

伸びる子、伸びない子

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伸びる子、伸びない子…

こんな観点の話をよく聞きます。


しかし、これは「結果」の部分を切り取った表現です。

そこにはもちろん、「伸びる」に至る過程、「伸びない」に至る過程があります。


この過程の部分を分析してみましょう。

当然のように思える仕分け方を以下のように変えると、印象はずいぶん変わってくることでしょう。


「勉強する子」、「勉強しない子」
→ 時間を使える子、時間を使えない子


「言われたことをやる子」、「サボる子」
→ 早く取り組む子、後回しにする子


「頭のいい子」、「頭の悪い子」
→ 考えてみる子、考えようとしない子


「いい子」、「悪い子」
→ 聞いて学ぶ子、聞く耳を持たない子


「続く子」、「続かない子」
→ やり遂げようとする子、逃げ道を探す子


「伸びる子」、「伸びない子」
→ 結果が出た子、あきらめてしまった子



いかがでしょうか。

もちろん、これらの仕分け直しは,もとの仕分けの原因を完全についているわけではありません。しかし、学習に対する態度や目標に向かう姿勢が結果に影響することは確実です。

そのような意味で、勉強していくことは人格形成のプロセスでもあります。逃げずに取り組むこと、忘れないうちにやり終えることなどは、将来仕事をやっていく上で非常に大切なことでしょう。


苦手を克服できる子、また、苦手分野があっても他の分野でカバーできる子は、間違いなく上記の仕分けのポジティブな方の子です。親と先生で協力して、賢い子をつくり上げていきたいものです。


過去の記事はこちら




  


Posted by shigumakaitack at 15:42Comments(0)家庭教師小学生中学生受験

2017年02月24日

入試を知る 数える力

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「受験に必要な算数の内容と言えば?」と尋ねられると、何が浮かぶでしょうか。

計算、図形、文章問題、…など、さまざまなものが浮かぶかもしれません。


しかし、奥が深いのが算数のこわいところで、中学受験や新しい大学入試の算数・数学で必要な力は他にもたくさんあります。


その中で、頭の柔らかさが特に必要とされるのが「数える力」です。

「数える力」にはなぜ柔軟性が必要なのでしょうか。

それは、「式を作って答えを出すのが算数だ」という考え方からいったん離れないといけないからです。


数える力は、まさに差がつく分野です。


次の「数列」の問題を例に考えてみましょう。なお、オリジナルの問題のため、転載禁止とさせていただきます



問題. 次の図を見て( )に当てはまる数字を整数または分数で答えなさい。

20170224logicブログ

 正方形をある規則にしたがって並べていくと、長方形をつくることができます。一つの辺が1cmの正方形を①とし、そのとなりにも一つの辺が1cmの正方形②を並べます。すると、①と②で一つの長方形を作ることができます。

 次に、①と②でできた長方形の長い方の辺の長さが一辺の長さとなる正方形③を下に並べると、①と②と③で一つの長方形を作ることができます。

 さらに、①と②と③でできた長方形の長い方の辺の長さが一辺の長さとなる正方形④をとなりに並べると、①と②と③と④で一つの長方形を作ることができます。

 このような作業をくりかえして、図のようにうずまき状に正方形を並べていくことを考え、5番目、6番目、7番目、…にできる正方形を⑤の正方形、⑥の正方形、⑦の正方形、…と表現します。

 このとき、③の正方形の一つの辺は( ア )cm、④の正方形の一つの辺は( イ )cm、⑤の正方形の一つの辺は( ウ )cm、…となり、10番目にできる⑩の正方形の一つの辺は( エ )cmです。

 ここで、(②の正方形の一辺の長さ)÷(③の正方形の一辺の長さ)=( オ )、(③の正方形の一辺の長さ)÷(④の正方形の一辺の長さ)=( カ )、(④の正方形の一辺の長さ)÷(⑤の正方形の一辺の長さ)=( キ )、…となり、(⑨の正方形の一辺の長さ)÷(⑩の正方形の一辺の長さ)=( ク )です。



いかがでしたか。

解答は以下のとおりです。
ア 2   イ 3   ウ 5   エ 55
オ 1/2 (2分の1)   カ 2/3 (3分の2)
キ 3/5 (5分の3)   ク 34/55 (55分の34)


これもまた、算数の問題なのです。式を作る部分はたいしたことないのですが、問題の意味をしっかりつかみながら、地道に数えていくことが要求されます

今回ご紹介したのは「フィボナッチ数列」と呼ばれる有名な数列についての問題です。


こうした問題は、答えを一発で出せるような式づくりを期待している子にはまず解けないでしょう。

最近は、理解力と「数える力」が求められる問題が増えつつあります

特に開邦中を目指している皆さんは、こうした基礎力をしっかりきたえていきましょう!



過去の記事はこちら





  


Posted by shigumakaitack at 16:25Comments(0)小学生中学生受験

2017年02月20日

入試を知る 読解力

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これからの入試に必要とされる力の一つは、なんといっても読解力です。

条件を読み取り、思考力を使い、自ら答えを出す…

そのようなプロセスを問う問題が今どんどん増えています。

「難しいものが解ければ点数が出る」という単純な構図ではなくなってきています。


次の例題を考えてみてください。(なお、オリジナル問題のため、転載禁止とさせていただきます。)

算数の部分を省いてあるため、計算としてはとても簡単な問題ですが、どれだけ解けるでしょうか。


例題
沖縄のモノレールは、那覇空港駅と首里駅の間を往復しています。次の時刻表は、那覇空港駅を出発して首里駅に向かう電車と、首里駅を出発して那覇空港駅へ向かう電車の時刻表です。時刻表を見て、次の会話文の(  )に当てはまる数字を答えましょう。



あきお: モノレールの時刻表は規則的ですね。

先生: そうですね。分かりやすくて覚えやすいですね。

あきお: モノレールの会社は、いくつの電車を持っているんでしょうか。

先生: 興味深い質問ですね。では、電車に番号をつけながら考えてみましょうか。那覇空港駅から首里駅までの所要時間は、行きも帰りもちょうど30分です。まず、那覇空港駅を10時00分に出発する電車を「1番の電車」と呼び、その後出発する順に「2番の電車」、「3番の電車」、…と呼ぶことにしましょう。「1番の電車」が首里駅に着くのは10時30分ということになりますね。さて、首里駅には1つの電車しかとまることができません。ということは、「1番の電車」は首里駅に着いた後、どんな動きをしますか。

あきお: 時刻表からすると「1番の電車」は( ア )時( イ )分に首里駅を出発して、その後那覇空港に戻ってきます。

先生: そのとおりです。それで、「1番の電車」が最初に那覇空港駅に戻ってくるのは( ウ )時( エ )分です。ところで、那覇空港駅には2つの電車がとまることができます。そして、那覇空港駅に着いた電車は必ず、すでに那覇空港駅にいる1つの電車が出発するのを見送った後、次の出発時刻に発車します。

あきお: そうなんですか。では、那覇空港駅には2つの電車がいる時間があるということですね。

先生: そうです。では、「1番の電車」が次に那覇空港駅を出発するのは何時何分ですか。

あきお: ( オ )時( カ )分です。ということは、「1番の電車」は「( キ )番の電車」となって再び那覇空港駅を出発します。であれば、この時間帯に動いている電車の数は( ク )なんですね!

先生: よく分かりましたね。すばらしい。しかし、朝のラッシュ時にはもっと多くの電車が動いているようですよ。次の時刻表を見てみましょう。



あきお: わ~、すごい数ですね。

先生: では今度は、7時04分に那覇空港を出発する電車の動きを追ってみましょう。所要時間、待ち合いの方法などは先ほどと同じ条件です。那覇空港駅を7時04分に出発した電車が次に那覇空港駅を出発するのは何時何分ですか。

あきお: ちょっと待って下さいね。え~っと…。分かりました。( ケ )時( コ )分です。

先生: そのとおりですね。ということは、モノレールの会社は少なくともいくつの電車を持っていることになりますか。

あきお: ( サ )です。

先生: さすが、そのとおりですね!車庫で検査を受けている予備の電車も必要なことを考えると、もう少し多くの電車を持っているということになりますね。

あきお: なるほど…。なんだかモノレールの会社の社員になった気分です。



いかがでしたか。

正解は以下のとおりです。
ア 10   イ 35
ウ 11   エ 5
オ 11   カ 20
キ 9
ク 8
ケ 10   コ 13
サ 12


このような問題に、算数や理科の力が必要な部分が上乗せされて出題されるのが、近年の入試の傾向です

受験を目指す皆さん、小学生も中学生も、しっかり読解力をきたえましょう!



過去の記事はこちら






  


Posted by shigumakaitack at 15:45Comments(0)小学生中学生

2017年02月10日

入試を知る 開邦中

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中学受験(または受検)を目指したいと思うことはよくあることでしょう。

なんとなく、「開邦中学校に受かればおいしいな~」というのもよくある話かもしれません。


いろいろ考えるのは良いことですが、実際にそこを目標にするとなると、出題傾向などを知った上でかなりの対策をしなければいけません

そもそも、適性検査の問題を解くことができるステージにいるでしょうか。
あるいは、今の勉強方法で 本当に適性検査を受けられるレベルに達するでしょうか。


こうしたことを真剣に考えてみるのは重要です。

いくら何でも、適性検査の本番で 100点中25点で 不合格だった…というようなことは子どもたちにとってもショックが大きいでしょう。

きちんと入試問題を知る必要があります


他の私立中学校受験についても同じです。


開邦中学校の適性検査ではどのような問題が出題されるのか、そのサンプルをご紹介します。(これと似たタイプの問題が出題されました。)

たとえば、このような問題です。解答例もつけます。

20170210logicブログ 図1

いかがでしょうか。取り組めそうな問題でしょうか。

これとはちがう説明の方法でも、正しい表現、内容であれば正解となるはずです。


この例では、計算できる力というよりは、しくみを説明できる力が必要になります。
ふだんからこういうことを考えている必要があるのです。


もう1問、サンプルです。

20170210logicブログ 図2
この例は、過去にやったことがないはずの問題が、突破力を試すために出題されています

ちなみにこれは、高校数学B 「数列」 に出てくる 「部分分数分解」 という計算の手法です。

つまり、高校で使う式変形のしくみが適性検査に出題されている実状があるということです。

手ごわい問題ではありますが、問題文にある3つの分数計算を実際にやってみればしくみにたどりつけます。


いかがでしょうか。

学校のテストで100点が並んでいても、適性検査には対応できないという実態が見えてくるのではないでしょうか。

数字や計算に対する感覚の部分、また理科の内容も含めて、4年生、5年生のうちから鍛えるべきことはたくさんあります。


開邦中学校受検を本気で目指すのであれば、少しでも早くトレーニングメニューを実践的にしていきましょう!


過去の記事はこちら






  


Posted by shigumakaitack at 15:45Comments(0)小学生受験

2017年02月07日

今すぐ! 算数 割合

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小学生には、理解するのに努力が必要ないくつかの壁があるものです。

5年生あたりで習う「割合」はその一つです。

しかし、塾では4年生から習ったりするとおり、「割合」は早くマスターするべき大事な単元です。

学校で習う「割合」ではたいてい、 「もとにする量」、「比べる量」 といった区別を重視する "伝統芸" もあり、どちらをどちらで割るかが なかなか習得できない子たちがいます。


「もとにする量」、「比べる量」がスムーズに理解できるのならそれに越したことはありません。
しかし それが難しい場合には、いったん割合の感覚を身につけることを優先できます。


たとえば、

  「 4 は 8 の ◯ 倍 です 」

という問題があるとしましょう。


  8 が 「もとにする量」 で、 4 が 「比べる量」 だから、
◯ = 4 ÷ 8 と計算するんだよ。

  では、次の問題を解いてみよう!

  「50 を ◯ 倍 したら 40 になりました。 ◯ を求めなさい」



さて、この授業はどうでしょうか。

正しいことを言っているのですが、大人でさえ「もとにする量…。 え~っと…」となるのではないでしょうか。
大人よりも頭の柔らかい小学生といえども、難しい場合があるのもうなずけます。

「50 を ◯ 倍 したら 40 」という問題を間違うとしても無理はありません。


であれば、いったん質問して答えを誘導してみましょう。


  「 4 は 8 の ◯ 倍 です 」

  もし ◯ = 2 だったらどう思う?


たいていは、「4 が 8 の 2倍 のはずはない」と答えてくれるでしょう。

  じゃあ、◯を求めるには 8 ÷ 4 かな? それとも 4 ÷ 8 かな?


こうして感覚をつかんだ子は、「50 を ◯ 倍 したら 40 」 の問題で 「 ◯ = 50 ÷ 40 」 とはしないでしょう。

1より大きい答えが出たときにおかしいと気づくからです。

いずれ慣れてきたときに、「もとにする量」とは何かを理解していくでしょう。


このように考える習慣をトレーニングされていない子こそ

  「 4 は 8 の ◯ 倍 です 」 → 〇 = 8 ÷ 4 = 2

と書いたまま、考えてみることもなく平気で答えを提出してしまう子なのです。



その習慣が高校生になっても出てしまうのは、残念な事態です…

小学生のうちから よく考える習慣を身につけるのは何と大切なのでしょう。


思考力をトレーニングする指導…

早いうちから受けて、力をつけましょう!



過去の記事はこちら






  


Posted by shigumakaitack at 15:35Comments(0)小学生

2017年02月06日

思考力、表現力のトレーニングは小学生、中学生のうちに!

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開邦中学校の入試を見ても明らかなように、これからの世代は頭の柔軟さがどうしても必要になります。
ただ語句を知っていて正しく書けるというだけでなく、理由や原理、内容を 説明したり文章にして伝えたりする力がどうしても必要です。

公立中学校の中学生の場合、こうした能力のトレーニングは後回しにされがちです。

どうしても知識面や計算力を向上させるのが精一杯になってしまい、思考力や情報伝達のトレーニングにまでたどりつかない現状があります。

ご存じのとおり、公立高校の入試では内申点 つまり成績が50%程度です。
それで、「一問一答型」の知識問題を一生懸命覚えたら良い点が取れる 定期テスト対策が学業の主要な面になりがちです。

高校入試前に生徒たちが取り組む勉強はまさにこのようなものです。


これが悪いわけではありません。知識は必ず必要だからです。


しかし、物事を考えるトレーニング、説明する力のトレーニングなどを後回しにして進級していくと、どうなるでしょうか。

高校生になって初めて…そうです、高校生で初めて説明や証明、具体例を挙げながら記述する小論文のスタイルに接することになるのです。

高校生を指導するときに問題になるのは、こうしたことに慣れていない現実です。
結果として、記述問題での入試や、論理を次々に並べる「高校数学A」、「高校数学B」で挫折しがちになります


将来的には、今のセンター試験に代わる新しい学力テストで、作文や説明、記述する問題が出題されます。
そのとき、いま小学生の子どもたちはきちんと対応できるでしょうか。

将来、目標をあきらめなければならない事態を避けて選択肢を増やすためにも、開邦中学校の受検対策に近いメニューをこなしていくことは非常に大切です。

このことは、私立中学校へ進学する場合、また通っている場合には なお重要と言えるでしょう。早い段階で高校数学や理科の高校内容、英語の読解や作文などを履修することになるからです。


小学生、中学生の今のうちから、良い習慣づくりを行って思考力と表現力アップを目指しましょう!



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Posted by shigumakaitack at 16:34Comments(0)小学生中学生

2017年01月24日

中学受検

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小学生から受験…

これはすばらしい経験であり、難しい挑戦でもあります。
なぜなら、目標をもって最後までそれに取り組むだけの根気強さが必要とされるからです。

文明の時代、ゲームやネットに振り回されることの多いこの時代に、中学受験を目指して最後までそれを全うするのはとてもすばらしいことなのです!

しかし、小学生が最後までモチベーションを保つのはなかなか難しいのも現実…

根気がなくて すぐにあきらめてしまったり、遊びに没頭してしまったり…

親の皆さんと塾の先生方の激励により、目標を最後まで追い続けることでしょう。


中学受験で難易度が高いのは、やはり私立難関校の算数・理科。

しかし、それに負けていないのが、今はやりの公立中高一貫校の「受検」です。

なんといっても公立ならではの魅力があります…
そして、高校受験が必要ない! & 中学3年生のうちから高校数学に取り組める可能性も!

ほかの公立高校からすれば、これはすばらしいフライングです。

しかし、公立中高一貫校の倍率は高いもの…

しかも、「学力検査」は、説明する問題や論理を考えて答える問題など、合格点を取るのはなかなか厳しいのが現実です。

私立中学には合格するものの、公立中高一貫校には不合格…ということも決して珍しくないのです。


わたくしの経験した感覚からすれば、公立中高一貫校に合格するためには、小学5年生のはじめぐらいから対策を始めておく必要があります

将来的に「受検」の可能性がある皆さま、対策はぜひぜひ早めにお願いします!

6年生の夏からはじめても、間に合いません…
これが現実です…

そして、公立中高一貫校の受検対策は、新しい大学入試に必要な力を養成する機会でもあります。

ぜひがんばりましょう!!



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Posted by shigumakaitack at 14:46Comments(0)小学生受験

2017年01月24日

新しい入試制度に向けて

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まだ完全には見えてこない新しい大学入試制度の全貌(ぜんぼう)・・・

これに不安があるのも無理はありません。
センター試験が新しくなるのです。

センター試験に代わる新たな入試のサンプルを見ると、学習の習慣を見直す必要があることに気づかされます。

新しい入試制度で大学受験する中学2年生以下の生徒たちは、この新しいチャレンジに向けてどんな力を養えばよいのでしょうか。
すでに公にされている情報をもとに、基礎学力に加えて今後必要とされる力を3つ考えましょう。


● 読解力
これはいくら強調しても強調しすぎることはないでしょう。
今の “スマホ世代” の子どもたちにとって大きな課題となる分野です。
文章を読むことが少ない子どもたちが見ているものは、インターネット、そしてテレビです。
インターネットやテレビは、読解力がなくても分かりやすくなるように作られています。
重要な部分は短い字幕で、そして太字で、また色のついた大きな文字で画面上に表示され、実物を映像で見ることになります。
一方、新聞や本での文章では、そういったものが最低限しかありません。
文章を読んで他の人の意見をくみ取るには、日ごろから多くの文章を読んでおく必要があるでしょう。

● 思考力
新しい学力試験では、図や表、グラフ、写真、そしてときに映像などから必要な情報を読みとることが求められます。
問題として提起されているもの自体を自分で見つける必要が生じるでしょう。
何が分かるか、なぜだと考えられるか、どんな関連があるか、解決策は何か、などを探していくのです。
国語や社会、英語では、それらをふまえて情報をまとめたり自分の意見を述べたりする問題が出題されるようになります。
数学、理科では、それらをふまえて解決策を考え、それを説明する記述問題が出題されるようになります。
(2020年度の試験では、記述式問題は国語と数学の一部とされています。)
基本的な知識、読解力、計算力などとは別に、物事の関連性を理解する力がより必要になっていくでしょう。

● 表現力
これからの時代に、いやすでに以前から必要とされているものの欠けていることの多い力、それが表現力です。
相手の質問に適切に答えられないこと、手順を分かりやすく説明できないこと、自分の考えをうまく伝えられないことなど、大学を出た大勢の人が仕事の現場で厳しい現実を突きつけられたりします。
文章では、接続語が正しく使えるか、論理的な順序で説明できているか、原因から結果へ、証拠から結論へと正しく考えを導けているかが問われます。
表現力は、大学に行くかどうかにかかわりなく社会で必要とされる力です。
高校生からあわてて取り組んでも身につくものではないので、ぜひ小学生のうちから、物事や考えや説明する機会を作って表現力をきたえていきたいものです。


これらを考えたとき、親御さんの多くは次の点にすぐに気づかれることでしょう。

それは、開邦中学校のような公立中高一貫校の入試がまさに、基礎学力、読解力、思考力、表現力を求めるスタイルの入試であるということです。

受検するかどうかにかかわりなく、基礎学力、読解力、思考力、表現力のトレーニングを積んでおくことは非常に重要です。

是非とも、良い習慣づけを目指してがんばりましょう!


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Posted by shigumakaitack at 13:51Comments(0)小学生中学生

2017年01月21日

開邦中 合格に必要なこと

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今年、開邦中学校の受検は、倍率13倍を記録しました。

ものすごい人気…と言いますか…ブームといっても過言ではありません…

実際のところ、合格点付近での"勝負"はどの程度繰り広げられたのでしょうか。

つまり、「仮に」の話ですが、今年70%以上得点した受検生だけが合格だったとして、65%以上の得点で勝負できた受検生はどれほどいたのでしょうか。

もしも、この話で、65%以上得点できた受検生が全体の3割だったとすると、"合格可能性が強かった" 受検生の倍率は、実質4倍少しということになるのでしょうか。

もしそうだとしても、開邦中学校は沖縄ではやはり難関校ということになるでしょうか。

ここまで全くの妄想で話を展開しましたが、いずれにしても、受検対策は念入りである必要があるでしょう。


開邦中学校の昨年の適性検査では、特に算数・理科の分野で、いったいどんな問題が出題されるのか、皆の関心が集まっていたことでしょう。
かなりの手さぐり状態で、説明会、他の学校の適性検査、想像をフルに活用した受検対策が必要でした。

2年目を迎えた今年も、過去問が1年分しかない状況のもと、ありったけの準備をして受検に至ったケースが多いでしょう。

2回の受検を終えて、現在は、塾や学校がいっせいに分析を始めている頃かもしれません。


見えてきたことは何でしょうか。

今年度に感じたことを2つ振り返ってみます。

合格には総合力が必要
入試に4教科を採用する私立中学校が多い中、開邦中学校の入試は適性検査Ⅰと適性検査Ⅱ、そして独自の問題という合計 "2教科半"のような状態です。(ご存知のとおり、適性検査Ⅰは国語と社会の混合、適性検査Ⅱは算数と理科の混合であり、独自の問題は算数でしょう。)

そのため、得意科目の得点で不得意科目の不足分を補うという考えが通用しません。

簡単に言いますと、「適性検査Ⅰで80点、適性検査Ⅱで40点」のような状況では厳しい…ということです。

つまり、「適性検査Ⅰが70点、適性検査Ⅱも70点」というようなバランスが必要です
片方の適性検査の得点で もう片方の得点を補う、という作戦では厳しいのが現状です。

とりわけ、国語・社会系が強くても算数・理科系の点数が弱ければ、独自の問題にも弱いということになり、ますます不利になります。合格には、「苦手科目を底上げする」以上のことが求められそうです。

算数・理科では日ごろの習慣が重要
適性検査Ⅱでは、基本から応用までの幅広い問題が出題されます。

まずは、知識問題や計算問題などの基本問題をすべて正解で切り抜けることが求められるでしょう。

問題なのは、それ以外の応用問題にどれだけ取り組めるかです。

ここで物を言うのが、日ごろの習慣です。

適性検査Ⅱでは、原理、理由、関係性を問う問題が出題されます
計算はできても、なぜその計算で答えが出るのかを考える習慣が必要です。

特に理科では、日常で目にするものにどのように原理が生かされているのかを考える習慣が必要です。
実験の問題、式を何通りもの方法で作っていく問題などでは、読解力や想像力も必要です。

これらは、4年生や5年生のうちからきたえておく必要のある習慣です。

知識があり、学校のテストで100点が並んでいても、日ごろから考える習慣を養っていなければ合格点には至らないでしょう。
そして、このあたりが、中学校側の望んでいる生徒さんの姿ということになるのでしょう。

適性検査Ⅱでは、高校数学に通じる式変形やアイディアが出題されています。


公立中学校の適性検査対策は、習慣を作っていくプロセスが大きいと言えます。

来年度の受検を考えている皆さま、とにかく早くから対策を、いや習慣づくりをしていきましょう!!



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Posted by shigumakaitack at 14:26Comments(0)小学生受験