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まだ完全には見えてこない新しい大学入試制度の全貌(ぜんぼう)・・・
これに不安があるのも無理はありません。
センター試験が新しくなるのです。
センター試験に代わる新たな入試のサンプルを見ると、学習の習慣を見直す必要があることに気づかされます。
新しい入試制度で大学受験する中学2年生以下の生徒たちは、この新しいチャレンジに向けてどんな力を養えばよいのでしょうか。
すでに公にされている情報をもとに、基礎学力に加えて今後必要とされる力を3つ考えましょう。
● 読解力
これはいくら強調しても強調しすぎることはないでしょう。
今の “スマホ世代” の子どもたちにとって大きな課題となる分野です。
文章を読むことが少ない子どもたちが見ているものは、インターネット、そしてテレビです。
インターネットやテレビは、読解力がなくても分かりやすくなるように作られています。
重要な部分は短い字幕で、そして太字で、また色のついた大きな文字で画面上に表示され、実物を映像で見ることになります。
一方、新聞や本での文章では、そういったものが最低限しかありません。
文章を読んで他の人の意見をくみ取るには、
日ごろから多くの文章を読んでおく必要があるでしょう。
● 思考力
新しい学力試験では、
図や表、グラフ、写真、そしてときに映像などから必要な情報を読みとることが求められます。
問題として提起されているもの自体を自分で見つける必要が生じるでしょう。
何が分かるか、なぜだと考えられるか、どんな関連があるか、解決策は何か、などを探していくのです。
国語や社会、英語では、それらをふまえて情報をまとめたり自分の意見を述べたりする問題が出題されるようになります。
数学、理科では、それらをふまえて解決策を考え、それを説明する記述問題が出題されるようになります。
(2020年度の試験では、記述式問題は国語と数学の一部とされています。)
基本的な知識、読解力、計算力などとは別に、
物事の関連性を理解する力がより必要になっていくでしょう。
● 表現力
これからの時代に、いやすでに以前から必要とされているものの欠けていることの多い力、それが表現力です。
相手の質問に適切に答えられないこと、手順を分かりやすく説明できないこと、自分の考えをうまく伝えられないことなど、大学を出た大勢の人が仕事の現場で厳しい現実を突きつけられたりします。
文章では、接続語が正しく使えるか、論理的な順序で説明できているか、原因から結果へ、証拠から結論へと正しく考えを導けているかが問われます。
表現力は、大学に行くかどうかにかかわりなく社会で必要とされる力です。
高校生からあわてて取り組んでも身につくものではないので、ぜひ小学生のうちから、
物事や考えや説明する機会を作って表現力をきたえていきたいものです。
これらを考えたとき、親御さんの多くは次の点にすぐに気づかれることでしょう。
それは、
開邦中学校のような公立中高一貫校の入試がまさに、基礎学力、読解力、思考力、表現力を求めるスタイルの入試であるということです。
受検するかどうかにかかわりなく、基礎学力、読解力、思考力、表現力のトレーニングを積んでおくことは非常に重要です。
是非とも、良い習慣づけを目指してがんばりましょう!
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